10月8日(金) 本当に久しぶりのクラシックのコンサートでした。
宮原さん自身にとっても、コロナ禍によって人前で弾くのは
久しぶりだったようで、この日をとても楽しみにされていました。
プログラムはリストの作品を中心にショパンの小品を2曲、
メインとなるのは難曲の多いリストの作品の中でも、
特に音楽面、技術面両方において最も困難な
名曲「ダンテを読んで~ソナタ風幻想曲」。
休憩を挟まず約1時間、それこそ息もつかせぬ見事な演奏が
繰り広げられました。
決して良く知られている曲が多い訳ではなかったのですが、
聴き手は完全に惹きつけられ、
アンコールのリスト「愛の夢第3番」が終わった後、
誰も席を立とうとしませんでした。
こんな光景はめったに見ることは出来ません。
「聴く人が1人でも、人前で弾けるのが嬉しい。」と語っていた、
宮原さんの気持ちが溢れるような素晴らしいコンサートだったと思います。