京都在住のピアニスト、中野万里子さんが1stアルバム発売を記念して
カフェ・プーランクでリサイタルを開催されました。
プログラムは技巧的なショパンのエチュード(Op-10)から始まり
シューマン、モーツァルト、ドビュッシーの比較的よく知られた作品を挟んで
最後はリストの「リゴレットによる演奏会用パラフレーズ」という
これまた大変技巧的な作品で締めくくるという変化に富んだものでした。
圧倒的なフォルテから繊細なピアニシモまで
気迫のこもった演奏で聴き手は心をすっかりとらえられ、
演奏会終了後もその熱気ですぐに帰途につく方は少なかったように思います。
中野さんは京都芸術大学ピアノ科を出られしばらく活動をされた後、
長いブランクを経て一念発起、ふたたびピアノに向かわれて、
現在、活発な演奏活動をされています。
その経歴も聴く人に感動と勇気を与えた素晴らしい演奏会でした。