ピアニストの中野万里子さん、プーランクでの2回目のコンサートです。
今回は何と!あのニューヨークのカーネギーホールでの演奏に先立っての演奏会。
今回のプログラムの前半は、ショパンの比較的よく知られた作品4曲。
演奏が始まったとたん会場の雰囲気が一気に中野さんの世界に吸い込まれていった感があります。
後半は、ベートーヴェンの「月光」から始まって ドビュッシー、
マルタン、そして息抜きにTVドラマ主題曲の「めぐり逢い」、
最後にリストと続くのですが、本当に中野さんの集中力は素晴らしく(凄まじく)美しいピアニシモから最強のフォルテシモまで歌心溢れる演奏で聴きに来られた方々を熱狂させてしまいました。
特にプログラム最後のリスト「リゴレットによる演奏会用パラフレーズ」は難曲中の難曲であるにもかかわらず素晴らしいテクニックと音楽性で圧倒的な名演だったと思います。
2曲のアンコールを聞き終えて、来られた方々の多くはすぐに帰途につく気分にはならないようで興奮した面持ちで会場にしばらく残られていました。
中野さん、素晴らしい演奏、ありがとうございました。
カーネギーホールでの演奏の成功をお祈りしています。