夜のサロン・コンサート~ピアノ音楽の夕べ

カフェ・プーランク初のクラシック・イベントでした。
35名の方が来場られ、店内はぎゅうぎゅう詰の感がありましたが、演奏が始まるとお客様の集中は素晴らしく、実によい雰囲気で演奏はすすんでいきました。
メンデルスゾーンの無言歌2曲から始まり、3曲目は、演奏者角本君こだわりのチャイコフスキー「くるみ割り人形」~ アンダンテ・マエストーソ。
彼が高校1年の時、音楽室でこの曲を弾いているのを目撃して驚いたのが角本君との出会いだったといってよいと思います。
その後、ショパンのノクターン~バラードときて第1部は終わり。
休憩時間に珈琲とケーキをお出しして~一気にこれをするはかなり大変なのですが、昨日は、家内の他に子供たちや姪がいてくれたので大助かり~
第2部は、トップに店名のプーランクの曲2曲。その後「We are all alone」「星に願いを」などポピュラー作品(ただし、非常にピアニスティックに編曲された楽譜での演奏)
が続き、ラストはアストル・ピアソラの名曲「アディオス・ノニーノ」で締めくくられました。
やはり、角本君の曲に対する強い思い入れと狭いスペースでの演奏ということが相まって、会場内は、曲が静かに終わった時には溜息が、激しく終わった時には「ブラボー」という声援が飛びこれ以上望めないようなよい雰囲気のコンサートとなりました。
100%掛け値なしのアンコールは、ピアソラの「リベル・タンゴ」。ノリノリの演奏が終わった時は、全員が総立ちの「スタンンディング・オーベーション」でした。
2曲目のアンコール、加古隆の「黄昏のワルツ」で名残を惜しむように静かにこの夜の演奏会は幕を閉じたのでした。
謙虚な角本君は、「ふがいない演奏で申し訳ありませんでした…」などとさかんに反省していたようですが、それは彼の中でのこと。
今日の彼の演奏が聴き手の心を深く揺さぶっていたことは、もう120パーセント間違いのないことです。 
今回、チケットがすぐに売り切れてしまったため、少しプログラムを入れ替えてもう一度11月16日(土)(第1候補)に同じ企画をやってみようか 考えています。

  

2013年10月13日