カフェ・プーランクとしては、初めての「ドリンクなし」コンサートでした。
今まで例外なく、コンサート開演前、或は休憩時間に珈琲などのドリンクを
お出ししていたのですが、今回は、マスターの私自身が、
企画、ステージ解説をしながら進行させるということだったので
テーブルはすべて取り払い、
その分多くの方に入場していただくことにしたのです。
その甲斐あって、51名という沢山の方にお越し頂きました。
角本君の演奏は曲に対する愛情が聴く人にひしひしと伝わってくる素晴らしいもので、
「リピーター」が多いのが特徴です。
さて、今日のプログラムは、ドイツ&フランスを代表する作曲家の名曲6曲を
時代の差、独仏の差がより立体的にわかるように、曲を配列してみました。
<前半>
プーランク 3つのノヴェレッテからNO.1
バッハ フランス組曲第5番より アルマンド サラバンド ジーク
ドビュッシー アラベスクNO.1
喜びの島
<後半>
ラヴェル ソナチネ
ベートーヴェン ピアノ・ソナタ 第23番 「熱情」
特に後半の2曲、ちょうど100年を経て独仏それぞれで生まれた音楽なのですね。
この2曲を並べてみることによって、その対比がより鮮明になりました。
アンコールは、ガラリ雰囲気を変えて、加古隆の「黄昏のワルツ」
時刻もちょうど黄昏時、「熱情」の後だけに、
より効果的に聴く人の心に沁みわたっていたように思います。